てのひらの欠片
2003年9月22日愛されたいと
願えば願うほどに
寂しさに襲われて
なきたいほどに
つらくなる
誰に愛されたいのか
わからずに
彷徨い続けている
どこか
心の片隅が欠けている
僕らはきっと
その欠片を探す旅の途中
欠片をもつ
誰かに出会うため
ずっと
旅の途中
wish
2003年9月21日僕が見たきれいなものすべて
あなたに伝えられないかな
優しい歌や
赤く染まる夕焼けや
雨上がりの虹
言葉はいつも
写真のように色褪せてしまうね
だからいつも
あなたと一緒にいられますように
同じ気持ちを
あなたとは共有できるから
ずっと一緒にいられますように
あなたに伝えられないかな
優しい歌や
赤く染まる夕焼けや
雨上がりの虹
言葉はいつも
写真のように色褪せてしまうね
だからいつも
あなたと一緒にいられますように
同じ気持ちを
あなたとは共有できるから
ずっと一緒にいられますように
あなたへの想い
2003年9月20日心の奥で
静かに眠らせて
起こさないで
壊れてしまいそうな
脆くて儚いもの
ずっとずっと
気付かなくていい
私も気付かないふりをして
毎日を過ごすから
小さな小さな灯はきっと
ずっと消えることはないのでしょう
私はそれを静かに
抱きしめて生きてゆく
だから
あなたはずっとずっと
気付かなくていい
脆くて儚いけれど
しなやかで
強い気持ち
あなたへの想い
ふたりで
2003年9月16日こんなにも
穏やかに
毎日を過ごせるのは
あなたがいるから
あなたと出会えたことに感謝して
あなたとすごせる毎日に
感謝することを忘れずに
これからも
ずっと
あなたとふたりで
切手のない手紙
2003年9月5日いつもいつも
もらってばかりだった
たくさんの笑顔
たくさんの優しさ
たくさんの愛情
それが当たり前になってしまっていて
感謝の言葉すら
返していたのかも定かではなくて
直接言えなくなって初めて
そんなことに気付く
私からあなたに
何か一つでも
与えられたものなんてあったのかな
遠い面影に囁いてみる
ごめんね の言葉
もう遅いのに
伝えられなくなってからじゃ
もう遅いのに
もらってばかりだった
たくさんの笑顔
たくさんの優しさ
たくさんの愛情
それが当たり前になってしまっていて
感謝の言葉すら
返していたのかも定かではなくて
直接言えなくなって初めて
そんなことに気付く
私からあなたに
何か一つでも
与えられたものなんてあったのかな
遠い面影に囁いてみる
ごめんね の言葉
もう遅いのに
伝えられなくなってからじゃ
もう遅いのに
地平線から
2003年9月4日少しでも不安になったら
小高い丘の上に立ち
眼下に広がる街並みを眺める
吹き上げる風は
少しだけ
秋の気配を孕んで
髪をなでてゆく
ちっぽけだ
僕の悩みなど
この丘の上から見える
街並みの中の小さな欠片ですらない
そう思ったら楽になれる
そして僕はまた
歩き出せる
たくさんの生が折り重なって
進んでゆく毎日に
忘れるということ
2003年9月3日忘れるということは
自分を守る手段
寂しいけれど
風化させることで
あなたとまた逢ったときには
笑えるような気がする
つらいことや悲しいことは
かすんでゆくけれど
楽しかったことは
鮮やかによみがえる
身を切られるような痛みを
徐々に忘れることで
思い出はより鮮明になり
甘美な花を咲かせる
あなたとの思い出も
いつかきっと
words
2003年9月1日大切なあなただからこそ
伝えたい言葉がある
語彙も知らないし
陳腐なことしかいえないけど
飾り立てた言葉では
伝わらない
まっすぐで
不器用な言葉でしか
本当に言いたいことが伝えられないから
今日も
あなたと向き合って
一つずつ紡ぐ
小さな言葉
Present Days
2003年8月31日何でもない瞬間が
一番大切な時間だった
風が運んでくる香りに
ふと
思い出がよみがえっては
消えていく
なんでもない夕焼けや
日常の合間に
急に懐かしいものがこみあげる
時を重ねれば重ねるごとに
戻ることのできない過去が
今歩いている道を
春風のように通り過ぎていく
ふいに
足を 止めてしまうけど
それでも僕らは前へ進んでいく
秒針に背中を押されるように
前へ
前へと
優しい悪魔
2003年8月28日嫌いになるための要素なら
たくさんあった筈なのに
時間が過ぎれば過ぎるほど
ふとした瞬間の笑顔とか
思いがけない優しさとか
胸をしめつけるような
甘い思い出しか浮かんでこなくて
あなたを嫌いになんてなれないこと
何度も思い知ってしまう
繰り返せば
繰り返すほどに
あなたは私の心に焼き付いて離れない
優しい悪魔
禁断の果実
2003年8月22日実らせてはならなかった果実
胸の中に ひとつ
揺れるたびに
甘やかな香り
もいで口にしてしまいたい
甘いだろうか
苦くても
味わってみたい
けれど
全てを
壊してしまう勇気がなくて
伸ばした手は
またおろされて
私はその木を見上げるだけ
揺れて 揺れて
私を誘う
禁断の果実
眠りにつくまで
ずっと見上げ続けるだけ
雨降り昼下がり
2003年8月16日雨降り昼下がり
窓辺でぼんやり空を見て
止まない雨をうらんでる
雨降り昼下がり
君がいないこの日曜日
こんなに暇なものだったっけ
霧雨しとしと降り続く
眠るのなんてもったいないから
少しでもやんだら外に出て
ひとりでぶらぶらしてみよう
君の帰りを待っている
早く帰っておいでよね
君がいないとだめなんだ
早く帰っておいでよね
窓辺でぼんやり空を見て
止まない雨をうらんでる
雨降り昼下がり
君がいないこの日曜日
こんなに暇なものだったっけ
霧雨しとしと降り続く
眠るのなんてもったいないから
少しでもやんだら外に出て
ひとりでぶらぶらしてみよう
君の帰りを待っている
早く帰っておいでよね
君がいないとだめなんだ
早く帰っておいでよね
秒針
2003年8月13日あなたはそうやって
ぎこちなく笑う
もう止まってしまった二人の時間を
無理やり進めようとするように
私もこうして
曖昧に笑う
進まないとわかっていることを
押し殺すかのように
手をつないで
笑いあうのに
見ているものはまるで違う
そのことを二人
気付いているのに
こうして笑って
指先で無理やり秒針を回すように
無為に時間を進めようとする
不恰好な二人
此の岸から
2003年8月12日過ぎ去っていく
毎日を
僕は立ち止まって
対岸から見送る
君の
ひるがえるスカートの裾が
僕を連れ出そうとしてくれるけど
それよりも重い何かが
僕を此処に留めようとしてる
何かを捨てていくことを恐れ
何かが壊れてしまうことを恐れ
流れゆく時を
僕はただ
対岸から見送っている
梅雨と夏と笑顔
2003年8月11日蝉の声
夏の湿気
二度と逢うことの出来ない
あなたを思い出す
夏だったね
暑かったよね
あせだくで
歩いたっけ
いつのまにか月日はたち
突然の別れからも
時間がたとうとしてる
でも
めぐるめぐる季節の中で
何度も何度も
あなたを思い出す
絶対に忘れない
忘れないから
あなたらしい笑顔で
皆の思い出の中
ずっと笑っていてください
邂逅
2003年8月7日絶え間なく とめどなく
流れる時の向こうで
あの時感じた痛みや思いも
はるか彼方で眠りについている
きっとこの先
同じような体験をするときに
あなたたちのことを思い出すのでしょう
二度と会うことはないけれど
時を隔て 場所を隔て
思い出の中で何度もめぐり合う
あなたと 私