natural

2003年9月23日

青い空

一筋
飛行機雲

鳥の声
草の息吹

目を閉じ
深呼吸

限りなく続く空の下
柔らかな日差し

凪いでいく心


てのひらの欠片

2003年9月22日

愛されたいと
願えば願うほどに

寂しさに襲われて

なきたいほどに
つらくなる

誰に愛されたいのか
わからずに
彷徨い続けている

どこか
心の片隅が欠けている

僕らはきっと
その欠片を探す旅の途中

欠片をもつ
誰かに出会うため

ずっと
旅の途中

wish

2003年9月21日
僕が見たきれいなものすべて
あなたに伝えられないかな

優しい歌や
赤く染まる夕焼けや
雨上がりの虹

言葉はいつも
写真のように色褪せてしまうね

だからいつも
あなたと一緒にいられますように

同じ気持ちを
あなたとは共有できるから

ずっと一緒にいられますように

あなたへの想い

2003年9月20日

心の奥で
静かに眠らせて

起こさないで

壊れてしまいそうな
脆くて儚いもの

ずっとずっと
気付かなくていい

私も気付かないふりをして
毎日を過ごすから

小さな小さな灯はきっと
ずっと消えることはないのでしょう

私はそれを静かに
抱きしめて生きてゆく

だから

あなたはずっとずっと
気付かなくていい

脆くて儚いけれど

しなやかで
強い気持ち

あなたへの想い

ふたりで

2003年9月16日

こんなにも
穏やかに
毎日を過ごせるのは

あなたがいるから

あなたと出会えたことに感謝して

あなたとすごせる毎日に
感謝することを忘れずに

これからも
ずっと
あなたとふたりで

切手のない手紙

2003年9月5日
いつもいつも
もらってばかりだった

たくさんの笑顔
たくさんの優しさ
たくさんの愛情

それが当たり前になってしまっていて
感謝の言葉すら
返していたのかも定かではなくて

直接言えなくなって初めて
そんなことに気付く

私からあなたに

何か一つでも

与えられたものなんてあったのかな

遠い面影に囁いてみる
ごめんね の言葉

もう遅いのに

伝えられなくなってからじゃ

もう遅いのに

地平線から

2003年9月4日

少しでも不安になったら

小高い丘の上に立ち
眼下に広がる街並みを眺める

吹き上げる風は
少しだけ
秋の気配を孕んで
髪をなでてゆく

ちっぽけだ

僕の悩みなど

この丘の上から見える
街並みの中の小さな欠片ですらない

そう思ったら楽になれる

そして僕はまた
歩き出せる

たくさんの生が折り重なって
進んでゆく毎日に


忘れるということ

2003年9月3日

忘れるということは

自分を守る手段

寂しいけれど
風化させることで

あなたとまた逢ったときには
笑えるような気がする

つらいことや悲しいことは
かすんでゆくけれど

楽しかったことは
鮮やかによみがえる

身を切られるような痛みを
徐々に忘れることで

思い出はより鮮明になり
甘美な花を咲かせる

あなたとの思い出も

いつかきっと

words

2003年9月1日

大切なあなただからこそ
伝えたい言葉がある

語彙も知らないし
陳腐なことしかいえないけど

飾り立てた言葉では
伝わらない

まっすぐで
不器用な言葉でしか
本当に言いたいことが伝えられないから

今日も
あなたと向き合って
一つずつ紡ぐ
小さな言葉

Present Days

2003年8月31日

何でもない瞬間が
一番大切な時間だった

風が運んでくる香りに

ふと

思い出がよみがえっては
消えていく

なんでもない夕焼けや
日常の合間に

急に懐かしいものがこみあげる

時を重ねれば重ねるごとに
戻ることのできない過去が

今歩いている道を
春風のように通り過ぎていく

ふいに
足を 止めてしまうけど

それでも僕らは前へ進んでいく

秒針に背中を押されるように

前へ
前へと

優しい悪魔

2003年8月28日

嫌いになるための要素なら
たくさんあった筈なのに

時間が過ぎれば過ぎるほど
ふとした瞬間の笑顔とか 
思いがけない優しさとか

胸をしめつけるような
甘い思い出しか浮かんでこなくて

あなたを嫌いになんてなれないこと
何度も思い知ってしまう

繰り返せば
繰り返すほどに

あなたは私の心に焼き付いて離れない
優しい悪魔




再会

2003年8月23日

もう終わらせたつもりの想いが

ふいに燃え上がって
戸惑う

色褪せてしまった写真が
鮮やかによみがえるかのように

あなたは私の心に戻ってきた

戻ってきてしまった

禁断の果実

2003年8月22日

実らせてはならなかった果実
胸の中に ひとつ

揺れるたびに

甘やかな香り

もいで口にしてしまいたい

甘いだろうか
苦くても
味わってみたい

けれど

全てを
壊してしまう勇気がなくて
伸ばした手は
またおろされて

私はその木を見上げるだけ

揺れて 揺れて
私を誘う
禁断の果実

眠りにつくまで
ずっと見上げ続けるだけ

君を護る

2003年8月17日

だきしめた
君の震える肩を

自分で自分をだきしめ
声を押し殺して泣いている君を

折れてしまいそうなほど
かぼそいその体をだきしめて

僕が護るとその時誓った


雨降り昼下がり

2003年8月16日
雨降り昼下がり
窓辺でぼんやり空を見て
止まない雨をうらんでる

雨降り昼下がり
君がいないこの日曜日
こんなに暇なものだったっけ

霧雨しとしと降り続く
眠るのなんてもったいないから
少しでもやんだら外に出て
ひとりでぶらぶらしてみよう

君の帰りを待っている
早く帰っておいでよね
君がいないとだめなんだ
早く帰っておいでよね

秒針

2003年8月13日

あなたはそうやって
ぎこちなく笑う

もう止まってしまった二人の時間を
無理やり進めようとするように

私もこうして
曖昧に笑う

進まないとわかっていることを
押し殺すかのように

手をつないで
笑いあうのに

見ているものはまるで違う

そのことを二人
気付いているのに

こうして笑って
指先で無理やり秒針を回すように

無為に時間を進めようとする
不恰好な二人

此の岸から

2003年8月12日

過ぎ去っていく
毎日を

僕は立ち止まって
対岸から見送る

君の
ひるがえるスカートの裾が

僕を連れ出そうとしてくれるけど

それよりも重い何かが
僕を此処に留めようとしてる

何かを捨てていくことを恐れ
何かが壊れてしまうことを恐れ

流れゆく時を

僕はただ
対岸から見送っている

梅雨と夏と笑顔

2003年8月11日

蝉の声
夏の湿気

二度と逢うことの出来ない
あなたを思い出す

夏だったね
暑かったよね
あせだくで
歩いたっけ

いつのまにか月日はたち
突然の別れからも
時間がたとうとしてる

でも

めぐるめぐる季節の中で
何度も何度も
あなたを思い出す

絶対に忘れない
忘れないから

あなたらしい笑顔で
皆の思い出の中
ずっと笑っていてください



泡雫

2003年8月10日

泡のような恋でした

風のように通り過ぎ
少しだけ
私の心にさざ波をたてて

雫のような恋でした

緑の葉から零れ落ちる雫に
一瞬
目を奪われるような

邂逅

2003年8月7日

絶え間なく とめどなく
流れる時の向こうで
あの時感じた痛みや思いも
はるか彼方で眠りについている

きっとこの先
同じような体験をするときに
あなたたちのことを思い出すのでしょう

二度と会うことはないけれど
時を隔て 場所を隔て
思い出の中で何度もめぐり合う
あなたと 私

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