硝子の向こう
2003年6月13日遠いね
こんなに傍にいるのに
笑顔も声も
超えられない壁があるから
どうしても踏み出せない
何かに力を借りて
この壁を越えてしまっても
傷つくのが怖くて
動けずに立ちすくんでいる
遠いよ
あなたの笑顔も声も
近づけば近づくほどあなたがかすんでゆく
こんなに傍にいるのに
笑顔も声も
超えられない壁があるから
どうしても踏み出せない
何かに力を借りて
この壁を越えてしまっても
傷つくのが怖くて
動けずに立ちすくんでいる
遠いよ
あなたの笑顔も声も
近づけば近づくほどあなたがかすんでゆく
balance
2003年3月25日日常をこわせるほどの
強い気持ちだとは言いきれなくて
湧きあがる切なさを
ぎこちない笑顔で誤魔化して歩く
薄い硝子を素足で行くような
危うい均衡の上に在ることを確信しながら
一歩 踏み出すだけで
全てが変わってしまうことを怖れている
臆病な私たち
滑稽な私たち
深い宇宙(ソラ)
2003年3月22日この世界にはなんて
言葉で言い表せない気持ちが溢れているんだろう
この僕の小さな胸の中でさえ
うまく言い表せないことがたくさんあるのに
君の気持ちなんてもっとわからない
根底に流れてる気持ちは一緒なんだろう
その表現ひとつで
全てが変わってしまう
君にだけは 誤解されたくないんだ
だから僕は今日もひとつずつ言葉を紡ぐ
言葉で言い表せない気持ちが溢れているんだろう
この僕の小さな胸の中でさえ
うまく言い表せないことがたくさんあるのに
君の気持ちなんてもっとわからない
根底に流れてる気持ちは一緒なんだろう
その表現ひとつで
全てが変わってしまう
君にだけは 誤解されたくないんだ
だから僕は今日もひとつずつ言葉を紡ぐ
sleepless
2003年1月22日やわらかな繭に抱かれて眠りたい
全てを拒絶して
全てから解き放たれて
眠ってしまえたらどんなに楽だろう
しがらみだとか 鎖だとか
そんなものから全部解放されてしまって
眠ってしまえたら
全てを拒絶して
全てから解き放たれて
眠ってしまえたらどんなに楽だろう
しがらみだとか 鎖だとか
そんなものから全部解放されてしまって
眠ってしまえたら
たびだちのうた
2003年1月16日それぞれが進んでいく道はたった一つだ
誰も知ることのない
自分だけの道
でも
それぞれの道を
共に並んで歩くことのできた
この時間と偶然に感謝しよう
この道の行き先は離れてゆくけれど
あなたに出会えた
この奇跡は永遠に私の心の中にある
旅立ってゆくあなたに
笑って手を振ろう
そして
私もすぐに前を向いて歩き出す
時々道を交差させて
笑いあってすごした日々を思い出そう
そして明日の話をしよう
あなたが私の未来にも
確かに存在するようにと 願いをこめて
sayonara
2003年1月10日毎日が当たり前に過ぎていたから
時間がたっているなんてことも忘れていて
今日君からさよならと言われたとき
その時間の流れに驚いたんだ
ずっと続くものだと思っていた日常も
実はずっと変化し続けていて
大きな変化があった途端に
いつでも僕はうろたえてしまう
さよなら
そしてまた会おう
僕らはずっと一緒だった
すごす場所は変わってしまっても
気持ちの距離まで離れることのないように
僕はずっと君を好きでいるよ
時間がたっているなんてことも忘れていて
今日君からさよならと言われたとき
その時間の流れに驚いたんだ
ずっと続くものだと思っていた日常も
実はずっと変化し続けていて
大きな変化があった途端に
いつでも僕はうろたえてしまう
さよなら
そしてまた会おう
僕らはずっと一緒だった
すごす場所は変わってしまっても
気持ちの距離まで離れることのないように
僕はずっと君を好きでいるよ
blue wind
2003年1月6日二人の間を風が通り抜けた
今この時間 この空間に
僕らはたった二人だけ
君を全てわかっているつもりだった
君も僕をわかってくれていると思っていた
いつのまにかすれ違ってしまった二人には
埋めがたいこの距離があるだけ
僕らの間を風が通り抜けていく
二度と近づくことのない二つの影を慰めるように
今この時間 この空間に
僕らはたった二人だけ
君を全てわかっているつもりだった
君も僕をわかってくれていると思っていた
いつのまにかすれ違ってしまった二人には
埋めがたいこの距離があるだけ
僕らの間を風が通り抜けていく
二度と近づくことのない二つの影を慰めるように
幻影
2003年1月4日気づくと背中は遠く
触れていてもどこか曖昧で
気持ちをどんなに確かめても
信じることができなかった
霞がかったかのような
二人の距離を誰がどうできると言うの
言葉は遠い
笑顔は思い出せない
それでも心から好きだった
苦しい恋をしていました
秋恋
2002年12月19日月の表面を木の葉がすべってゆく
あなたへの言葉が また一つからまわり
光を雲が隠すころ
僕の気持ちがほら また一つからまわり
こんなことを言いたかったわけじゃないんだ
もっと違う言葉を言いたかったのに
月が全てを隠すころ
君は静かに消えていく 僕の言葉は届かない
流れゆく時
2002年12月18日たった一つだけ残った麦藁帽子を
昨日へと見送った
もうあの夏には戻れない
もう過去は振り返らない
砂浜に残った君の足跡も
波がさらって消えてゆき
指の隙間から零れ落ちていく砂さえも
風にさらわれ海へと還る
あの夏には戻れないけれど
君の笑顔はいつまでも僕の中にあるよ
君の事は忘れない
今は心が痛むけど
いつかは笑って君とまた会える気がするんだ
昨日へと見送った
もうあの夏には戻れない
もう過去は振り返らない
砂浜に残った君の足跡も
波がさらって消えてゆき
指の隙間から零れ落ちていく砂さえも
風にさらわれ海へと還る
あの夏には戻れないけれど
君の笑顔はいつまでも僕の中にあるよ
君の事は忘れない
今は心が痛むけど
いつかは笑って君とまた会える気がするんだ
chain
2002年12月16日どんなに泣いても
どんなに叫んでも
あなたには届かないの
それはわかってる
どんなに想っても
どんなに苦しんでも
もうあなたには届かない
それでも私はあなたのことを考えて
いつまでもあなたを思う
あなたのことを思い続ける
まるでほどけない鎖のように
どんなに叫んでも
あなたには届かないの
それはわかってる
どんなに想っても
どんなに苦しんでも
もうあなたには届かない
それでも私はあなたのことを考えて
いつまでもあなたを思う
あなたのことを思い続ける
まるでほどけない鎖のように
存在
2002年12月12日優しいキスをください
それだけで私は生まれ変われるから
優しく抱きしめてください
あなたのそばにいられるだけで
私は楽に息ができるの
いやなこともくるしいことも
何もかも飛び越えられる
全て
あなたがくれた奇跡
それだけで私は生まれ変われるから
優しく抱きしめてください
あなたのそばにいられるだけで
私は楽に息ができるの
いやなこともくるしいことも
何もかも飛び越えられる
全て
あなたがくれた奇跡
月に仰ぐ
2002年12月8日あなたの頬にふれたとき
その瞬間は永遠のようで
でもそれは錯覚でしかなくて
いつのまにか時の流れにからめとられて
流されていく私たちがいる
そのぬくもりが永遠ではないように
私たちが今一緒にいられるのも
永遠ではないのかもしれない
でも
この刹那に感じた思いを
せめてその瞬間だけは
ずっと続くものだと信じていたい
こんな気持ちはわがままなのだろう
それでも私はあなたとずっと一緒にいたい
どんなにそれが幻であろうとも
今この瞬間に私はそう誓う
その瞬間は永遠のようで
でもそれは錯覚でしかなくて
いつのまにか時の流れにからめとられて
流されていく私たちがいる
そのぬくもりが永遠ではないように
私たちが今一緒にいられるのも
永遠ではないのかもしれない
でも
この刹那に感じた思いを
せめてその瞬間だけは
ずっと続くものだと信じていたい
こんな気持ちはわがままなのだろう
それでも私はあなたとずっと一緒にいたい
どんなにそれが幻であろうとも
今この瞬間に私はそう誓う
空へ
2002年11月28日この思いが昇華されて
あの空に届く頃
君のとなりには誰かがいて
僕は違う人を見つめていて
今はまだそんなこと考えられないのだけど
気持ちが変わっていくことは
決して自分勝手なことではなくて
変わっていく環境の中で暮らしていく限り
それはごく自然なこと
忘れていくこともすべて自然で
そして自分が生きていくために必要なこと
だから悲しいことではないんだ
君のその瞳を忘れることも
苦しくてたまらない
この気持ちが消えていくことも
あの空に届く頃
君のとなりには誰かがいて
僕は違う人を見つめていて
今はまだそんなこと考えられないのだけど
気持ちが変わっていくことは
決して自分勝手なことではなくて
変わっていく環境の中で暮らしていく限り
それはごく自然なこと
忘れていくこともすべて自然で
そして自分が生きていくために必要なこと
だから悲しいことではないんだ
君のその瞳を忘れることも
苦しくてたまらない
この気持ちが消えていくことも
旅立つ日
2002年11月18日こんな瞬間が来るって
ずっとわかっていたのだけど
私は耳を塞いで聞こえないふりをした
本当はずっとわかっていたの
あなたが何処かに行ってしまうこと
それでも現実を受け止めたくなくて
私は耳を塞いで聞こえないふりをした
笑って手を振ってあげられるほど
私は大人ではないし
泣いてすがることができるほど
子供にはなれなくて
ただ黙ってあなたの背を見ていた
去り行くあなたの背を
ずっとわかっていたのだけど
私は耳を塞いで聞こえないふりをした
本当はずっとわかっていたの
あなたが何処かに行ってしまうこと
それでも現実を受け止めたくなくて
私は耳を塞いで聞こえないふりをした
笑って手を振ってあげられるほど
私は大人ではないし
泣いてすがることができるほど
子供にはなれなくて
ただ黙ってあなたの背を見ていた
去り行くあなたの背を