みかづきよ

2003年8月5日

三日月夜
君を野原へ連れ出した

行き先は未定

どこまでも
どこまでも

追ってくるのは 僕らの影だけ

遠くへ
遠くへ

三日月が 目を細めたら
僕らの影さえ追ってはこない

残るは僕ら二人だけ

遠くへ遠くへ
ずっと遠くへ

手をつないで
どこまでも

君の傍で

2003年7月26日
明日には 笑えるように
今夜だけは 君の傍で

幾つも
長い夜を一人で越えてきたけど

だめなんだ

君を知ってからは
一人きりの長い夜が
こんなにも つらくて

小さな 幸せとか
ちょっとした 心無い言葉とか 態度とか
 
僕の心は浮き沈みを繰り返す
とめどなく溢れる感情が滞って
日々 疲れてく

それでもまわりは
僕に笑うことを強いる

日常に影が降りることを恐れて
小さな波さえ起こさせまいと

だから今夜だけは 君の傍で
息をさせて
眠らせて
それだけでいいから

そしたら明日からまた笑うから

また 笑えるから

恋心

2003年7月21日
甘く震える心を隠し
なんでもないようなふりをして
あなたのとなりの席に座る

午後のけだるい空気の中で

響くのは
教師の声と ノートをとる音

うたた寝をする
あなたの寝息に

少しだけペンを止めて
耳を澄ませていた

昼寝をしてみようと
目を瞑り
顔を伏せてはいたけれど

眠れなかったよ
あなたの隣にいるときだけは

よみがえる

あの昼下がり
思い出すたび

始まることもなく
淡く滲んで消えてしまった

甘い恋心


Image

2003年7月20日

勝手に作られたイメージの中で
私はどんな姿をしているのだろうか

あなたがふいに声にした
言葉の意味を考える

裏表など
作っているつもりはないのだけれど

人によってどうしても
変わってしまう態度というものがある

別に
想像の中の私がどんな姿をしていようと
それはどうでもいいけれど

それを押し付けて
私を否定しないで


夢狭間

2003年7月19日

いつまでも 
とれない胸のつかえを抱きながら

私は今まで
どのくらい泣いたのだろう

甘い夢から目覚めた朝のように
苦しい日々をすごしている

眠ったままでいられたら
幸せだったのにと
子供のように
笑って話せたら
どんなにか楽だろうけれど

この胸のつかえを
ずっと抱きながら

私はこれから
何度 泣くのだろうか


puzzle

2003年7月18日
足元に
落ちた欠片を拾い集めて
また再構築

パズルを
崩しては作り直すような
そんな毎日

確かなものがないので
いつも不安で

確かめるために
壊しては 
また組み立てる



墜落するように

2003年7月17日

心の奥の
手の届かないところに

小さく灯った光は

急速に熱を帯び
僕を支配していく


好きだから
好きなんだ

理由なんかない

気付いたら

もう
墜ちていた


言の葉

2003年7月16日
伝えたいことが伝わらなくて
もどかしくて苦しい

見えない沼に足をとられて
先に進めない

君の心は
すぐ傍に見えているのに

何もいえなくて
君は離れてく

本当に
言葉がないんだ

どんなフレーズをかさねても
どんどん嘘っぽくなっていく

伝えたいことが伝わらなくて
もどかしくて苦しくて 悲しい

希望

2003年7月14日
扉を開き 君は歩き出す

その行き先を知ることはないけれど

幸多き行程であれと祈る
気持ちに偽りはない

溢れる光に目を伏せながらも
迷いのない一歩を踏み出す

君がまぶしくて
目を伏せた

見送るよ
そして私も歩き出すから

だから
振り返らずに歩き続けて

過去などいらないといえる
強い気持ちを持ち続けて

休息

2003年7月13日
森へいこうか
木漏れ日の射す 明るい森へ

人の輪にいるときは孤独を感じるのに
木のそばにいるときは
一人でいても孤独を感じないと
言ったのは誰だったっけ

愛想笑いに疲れたろう
頬が痛くなるくらいに

今だけは少し 休んでいけばいい

森にいこう
大きな木によっかかって
昼寝とか 読書でもしようよ

僕らに足りてないのは
きっとそういう時間

ブランコ

2003年7月12日

ゆらり ゆらりと静かに揺れる
僕の気持ちは静かに凪いで

さらり さらりと流れて揺れる
あなたの髪に 切なさ滲む

静かにはいた
吐息は響き

触れる指先
思わず揺れる

触れる指先
思わず揺れた


足跡。

2003年7月11日
私の生き方が不器用だとわらうなら

どれほど器用に生きてきたのか
あなたの生き方を示してください

下手に器用に生きようだなんて思わない

そんな生き方なんて
私は知らなくていい

悩んで あがいて
歩いてきたこの道で
得たものは数え切れないほどにあるから

私はこの道を
この歩き方で進んでいく

秘密基地

2003年7月10日
隠れて
二人で囁いた言葉を
思い出した

むせかえるような 緑の草原
眩しい風 太陽

幼い約束
戻らない日々

戻れない 日々

selfish

2003年7月9日
こんなにも満たされているのに
どこか寂しいのはなぜだろう

こんなにも愛されているのに
逃げ出したくなるのはなぜだろう

求めて手に入れば飽いて
捨てたらまたほしくなる

繰り返す
煮え切らない
我儘な私


 恋

2003年7月8日
言葉になんて
ならない

こんな思いを
どう表現すればいいの

今は何を言っても
うわすべりしてしまう

ただ 涙が出るほどに切なく
息がとまってしまいそうになる

はがゆくて
苦しくて

これが 恋という名の媚薬


7.7.

2003年7月7日

こんな夜は
ただ静かに眠ろう

自分を傷つけた言葉たちや
存在のことは星空にとかして

安らげる胸の中で
静かに眠ろう

瞼にふる 
やさしいキス

このぬくもりを感じていれば
夜の闇など怖くはない

心の闇など怖くはない

砂の城

2003年7月6日

形にしようとするそばから

少しずつ
崩れていく

いつもそうなんだ

いつでも僕の言葉がたりない

言わなければいけないことがわからなくて
たった一言がたりなくて
反芻して 後悔する

あの瞬間に戻れたら


でも もう遅い


不安定

2003年7月5日

飛び出しかけたフレーズを

飲み込む

今は言うべき時ではない
今は発する時ではない

無理やり心にとかしこんで

笑顔でやりすごせばこっちのもの

心のきしむ音に目を瞑り
耳を塞いでしまえばすむこと

ぎこちなくなってくる僕の表情を

誰にも気付かれない限り

僕の勝ちだ


岐路

2003年7月4日

苦しんで出した答えを
後から後悔するのはもうやめにした

あのときの自分の結論は
悩みぬいて悩みぬいて
出した答えなのだから

すべてを受け入れて
前向きに生きていくしかない

惰性で続けていくよりも
すっぱりと切ってしまったほうが
自分のためだけじゃなくて
相手のためでもある

そう思わなくては

自分にも相手にも失礼だ


existence

2003年6月26日
心の隙間をぬうように
風は吹きぬけ

僕は自分の居場所を探して
ただその場に立ち竦む

固まってしまった足を無理やり動かして
先に進もうとするのはとても難しく

失ってしまった幻影を渇望し
今日もまた目を伏せる

見なかったことにするのは簡単だ
聞かなかったことにするのは簡単だ

重く心にのしかかるその存在を
無視することができるのならば

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